園長先生の部屋にもどる


2006年7月23日(日)~8月3日(木)

なかなか2学期は忙しくて中断していましたが、少しずつ出していこうと思います。もう4ヶ月もたってしまいましたが、もっとずっと前のことのようになってしまいました。忘れないうちにまとめないと1年たってしまいそうです。

第5日目 7月27日(木)

 バーバラ・アスペルガーさんの授業(障害児教育)
日本でも注目されているアスペルガー症候群はハンス・アスペルガーというオーストリアの小児科医の名前にちなんでつけられた診断名です。ハンス・アスペルガーさんのお孫さんがバーバラさんです。そのバーバラさんが障害児教育(音楽療法)の授業をしてくださるのもこの研修の楽しみの一つでした。授業の予定が黒板に貼ってあって今日の予定がわかりました。(写真バーバラ・アスペルがーさんと私黒板に予定が貼ってある。) 。
① 仲良くなります。お互いに知り合う為のフォークダンスをしました。
② インディアンについてテーマになる歌を歌います。そして、インディアンの羽かざりを取りに行くゲーム。音当てや石を使ったゲーム。楽しみながら五感をフルに使っているのを感じます、
③ 実際の活動をスライドで見せて頂きました。健常児と障害児と一緒のプログラムをしているそうですが、今回は一つのプロジェクトを7人の子どもたちが参加していましたセラピスト2人介助の人2人が同行します。森の中の大きな石のある一定の場所にバスで出かけていきます。午後の4~5時間いつも同じ所で集まります。雨でも行くそうです。インディアンをテーマに写真をみせたり、テーマの歌を歌ってから宝物を探しにいったり、火を熾してソーセージやパンを焼いて食べたり、隠れ家を作るなど。お気に入りの太鼓を自分で作っている様子もありました。自然の中にいることで、身体的に障害がある子どももくぐり抜けたり、気をつけて歩く事でバランスをとろうとするようになります。自然の中で自分の宝物を探す活動ではお気に入りの木ぎれや石などを見つけて、音や形を発見し、生活や自然の中から音やリズムが生まれていくのを感じます。キャンプファイヤーでは火が大切だということや使い方次第で素敵にも危険にもなるということを学びます。パンを焼いて食べた時は拒食症の子どもが3つもパンを食べたそうです。火を使うことでその子の問題点が外に出やすくなり解決しやすくなることがあるそうです。又違う日には川の上に縄を張って伝って渉る体験もしていました。車いすの子どもも他の子と同じように川を渡っていました。勇気を出して出来たことに対してごほうびの羽が用意されていました。道具を使って弓矢を作っている子もいました。障害の重い子はできなくてもその場にいることを大事にしているそうです。
12~14回の活動の最後はお祭りという形で家族もみんな参加して毎回歌った歌を歌い、ダンスをして一緒に過ごしたそうです。
わたしは音楽療法の分野は不勉強で初めてこのようなスライドを見たのですが、素晴らしい自然の中で見守られながら沢山の事を体験し、学んでいる姿に感激しました。「子どもたちの表情等の反応に指導者は敏感になっていかなければならない。やったことがないことに出会うことが大事で、好きになるかもしれないので何回も繰り返してやってみる事が大事。一人が考えたことを必要な事として取り上げてあげる。わたしが障害のある子から学ぶのではない、その人が自分に何を教えてるのかを機敏にとらえることが大事」などバーバラさんの言葉は体験から得た人でなくては語れない深い意味があるようでしたが語学力不足で分からないことも多くこれからの勉強の必要性を実感させられました。

次回は午後の小学校教科音楽 ラインハルト・ヴィルシング先生の記録です。

アスペルガー先生と記念撮影
後ろに授業の予定表


石を使った活動


授業の終わった後質問する参加者


アスペルガー先生からのプレゼント
一人ずつにかわいい傘とお菓子
園長先生の部屋にもどる |  |  | Ⅲ |