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今年もカール・オルフ夏期特別研修に参加して、8月2日に帰国しました。今年は主任の村上先生とリズムクラブの三沢先生も一緒に参加しました。

ザルツブルグのオルフ研究所の前で
村上先生と三沢先生と一緒に
トラウンヴァルヒエンの
オルフ小学校の前で
村上先生と

まだその余韻に浸っています。南ドイツバイエルン地方の小さな町、トラウンヴァルヒェンに滞在し、そこにあるオルフ小学校、幼稚園の子どもたちと交流したり、ザルツブルグのオルフ研究所の先生方がいらしてくださって、授業を受けました。今年も行きたいと思った最大の理由は日本では出会えない先生たちに会いたいと思ったからです。毎回、現役バリバリの先生や退官なさったオルフを代表する先生方も私たちの為にいらしてくださるのです。特に今年はオルフのもっとも身近な協力者として19年間一緒に仕事をしていらっしゃったレグナー教授の授業も受けられると聞いて、絶対お会いしたいという気持ちで参加しました。そんな大御所もわざわざ来てくださるのは、このツアーを企画し、コーディネーターとしてすべてのお世話をしてくださる柴田礼子先生のお人柄です。講師の先生方から信頼され、愛されていることがよく伝わってきます。私たち参加者には本当に細やかな気配りをしてくださるので、みんな気持ちよく、リラックスしてすごすことが出来るのです。感謝、感謝です!

コーディネーター
柴田礼子先生と
障害児教育の
アスペルガー先生と
言葉と動き、毎年感動の
ユングマイヤー先生と

リズム抜群、
憧れのラインハルト先生と
レグナー教授と即興演奏、
村上先生奮闘中!

豊かな音楽体験を生み出すのはその伝え手である人間なのだと実感します。どの先生方も技術の伝授ではない、誰でも持っている言葉のリズムから、動きや音楽を生み出していく、その展開の素晴らしさに引き込まれていきます。押し付けるのではない、私たちの存在を大事に、私たちなりに出来ることを生かしてくださる、決して否定しない言葉をかけてくださいます。そしてシンプルな誰でも出来ることを入り口に少しずつ展開でしていくうちになんだかすごく素敵な音楽を仲間と演奏していたり、踊っていたりしました。特徴的なのは楽しくてみんながニコニコしていることでしょう。

今、自分が向き合っている子どもたちとどんな音楽を創り出していくか、それはあなたのやり方でいいんだよとオルフは言っているような気がします。人まねではない、目の前の子どもが出来る範囲で、みんなが主役、みんなニコニコしながら楽しい空間がつくりだせる、そんな教育者としての自分でありたいと思います。そのことを通して一人ひとり、自分に自信を持って生きていける人間教育につながっていけるような、魅力のある幼稚園にしていきたいと思います。

柴田礼子先生はオーストリア国立音楽芸術大学 モーツアルテイム「オルフ研究所」で4年間勉強し、 その後ザルツブルグ市民大学子供クラスで指導 現在【音と動きの教室シュピールハウス】を主宰、 全国の音楽教育関係機構などでの講演も多く、 だれもが自分のやり方で自分自身を表現するワークショップには定評がある。
 今年度は横浜市幼稚園協会港北支部で光幼稚園を会場に 4回研修会の講師に。幼児教育の保育者に 今一番望まれている表現教育の講師として推薦したい。
 日本オルフ音楽教育研究会運営委員・日本エデュテイメントカレッジ理事
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