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日吉台光幼稚園は平成20年に創立60周年を迎えました。 創立したのは昭和24年。 現園長の母である岸野美代子が初代園長として開園したものです。 60周年を期にいろいろな新しい試みをし、親子でより充実した園生活を目指す改革の年といたしました。 例えば、夏祭りを8月末、夕方からの開催としたり、長年続けてきた バザーを「こどもまつり」として、 在園生・卒園生・未就園児対象に少し縮小して開催する等、お母様方と幼稚園が一体となって 力強いエネルギーを集結した年でもありました。 60周年を無事に迎えることが出来ましたのも地域の皆様、卒園生・在園生の皆様、そして 教職員の皆様のご支援、ご協力があったからこそ感謝の気持ちで一杯です。 この場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 世の中の動向は激しく変化し、幼稚園の役割も大きく変わってきています。 周りにはどんどん保育園が建ち始め、日吉の環境も変化してきています。 そんな中で何を大事にしていきたいか、今一度真剣に考え、時代のニーズを察知し、 日吉台光幼稚園の独自性を生かして、親も子も生き生きと過ごせる 幼稚園を目指していきたいと思います。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。

☆ 創立40周年誌の回顧録より開園当時のこと ☆

その頃は緑に包まれた静かな日吉でした。春は雑木林が萌えるように美しく、子どもたちと野いちごを取りにいったり、丘には百合が香り高く咲き、夏は蛍が光り、秋はグミの実が赤くなり、栗のイガむき、山芋掘り、日が暮れるまでイナゴ採りをするなど、今では信じられないような自然に囲まれていました。
   園舎は戦前よりあった私宅を改造し、畑地に遊具を入れて始まりました。松・梅の二組編成、園児40名、入園料100円、保育料300円でした。人数が少ない為、本当に家庭的で冬には1間(180㎝)四方の掘りごたつがあって、交替で入ったり、ストーブの上にお弁当箱をのせて温めたりしました。又、素足だったり、下駄ばきの子どもがいたりしました。おいしいお菓子も少なかったせいか、良くお汁粉やおせんべいなども出し、大喜びでした。今でいう夏休みは長期にとらず、お盆休み7月13日~16日、夏休みは8月10日~1週間と今思えば保育所的にサービスしたものです。

運動会も電話局(NTT)の横がずっと空き地になっていたので、園庭として利用させていただき、大勢の父母が参加して賑やかに行われました。床の間を利用したおゆうぎ会も毎年楽しくできました。子どもたちと手をつないで歌をうたいながら、下田町や日吉台中学の方へ、又定期券を買って綱島まで送り迎えもしました。散歩に行って、レンゲやタンポポ、すみれを摘んだり、とんぼ、バッタ、おたまじゃくしを採りに行くなど、今は夢のような懐かしい思い出です。

これは20年前に書かれたものですが、本当に今読むと夢の又夢のようです。日吉は急激に発展して、今ではほとんど空き地や雑木林は無くなり、自然が無くなってきました。先日も卒園生のお母様がおたまじゃくしを持ってきてくださった時、子どもたちだけではなくお母様方も興味津々のぞき込んでいました。私はずっと日吉に住んでいますので、今の日吉もとても好きなのですが、子どもが育つにはやっぱりもっと自然環境が残っていてほしいですね。昔の日吉の写真を「とうよこ沿線」編集室発行「わが町の昔と今」第8巻「港北区続編」から転載させていただきました。

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